中々解決出来ない事や気になる事があると、その事がストレスとなってしまい、せっかく寝床に着いても中々寝付けない、という事態に陥ってしまいます。まずはそれらの事柄を頭の中から切り離し、頭の中を空っぽにしてスムーズな入眠を誘うのがベストなのですが、一旦それらを考え始めると脳や身体が交感神経優位となって常に刺激されてしまい、快適な睡眠どころでは無くなってしまうのです。
問題事の存在は仕方ないにしても、その状態で安眠を確保するには、何とかして昂った気分を収め、スムーズな入眠が可能となる副交感神経優位の状態まで持って来なければなりません。
副作用の一切無いツボ押しで安心・安全の安眠状態を
不眠時における安眠への誘い方として、入眠導入剤の服用といった多少強引な手段がありますが、個々の体調や体質により翌朝の寝覚めが悪くなる、あるいは日中に強い眠気に襲われる、といった副作用の心配もあります。
一方これから紹介するツボ押しは、薬物服用に起こりがちな副作用の心配も一切無く、それでいて効果も絶大ですから、覚えておいて決して損はありません。
またツボ押しは、病院に通院したり処方箋を書いて貰ったりといった手間暇が必要ありませんし、何より高額な治療費を取られる事がありませんから、コストパフォーマンスの面でも真っ先にお勧め出来る方法なのです。
一度覚えてしまえば簡単に習慣化出来ますから、年齢や性別を問わず、誰でも気軽に取り組めるのも大きな魅力です。
安眠を促進してくれるツボ押しの概念とは
ツボの概念や技術は、古代中国において始まった東洋医学の一分野として発展を遂げ、今に至ります。
東洋医学の考え方として、人体には生命のパワーたる「気」や血液を循環させる「経絡」という概念があり、経絡上にある気の出入口にツボが存在すると考えられています。
人体は不調により様々な病気や症状を患いますが、それら各種類ごとに回復・改善効果を発揮するツボが異なっており、それは身体中の至る所に存在しています。
当然不眠症や入眠障害を改善し安眠に誘うツボも幾つか知られており、それらを組み合わせて押す事により、不快な不眠症状の改善を図る事が出来るのです。
安眠を誘うツボの種類・押し方は?
安眠に誘う有名かつ高い効果を発揮するツボとして、頭の天辺に位置する百会や、耳たぶの真裏・頭蓋骨下端直下の窪み付近に位置する安眠、耳の前方こめかみ付近に位置する太陽・率谷等が挙げられます。
特に耳の周囲からこめかみにかけては頭蓋骨から伸びる筋肉が集中しており、ちょっとしたストレスで凝り易く不眠の原因となりがちです。その為、それらに位置しているツボを集中的に押して緊張を解き、スムーズな入眠へと誘う事が出来ます。
最初に挙げた百会はその名が示す通り、何百とある経絡が一点に集い交わる箇所となっています。それゆえ百会やその近辺のツボを集中して押す事により、血行不良や自律神経失調症、ストレス、冷え等、不眠へと繋がるありとあらゆる身体の不調を改善する事が出来ます。
身体に不眠を始め悪い症状が出ている時、得てしてこれらのツボを押すと硬い痛み、あるいは痛痒さを覚えます。これらの痛さを感じながら、指の腹をきつく感じない程度にしっかりと当て、小さな円を描く様にじっくりと揉み解してゆきます。
しばらくすると痛さや痛痒さが気持ち良さに変わると共に、周囲の皮膚や筋肉の緊張が解れ柔らかくなり、身体がスッと軽くなった様な感覚を覚える筈です。回数にして20回程度、時間にして30秒程度掛け行うと最も効果的となるでしょう。
安眠に効果のある、また間接的に効果が認められているツボはまだまだありますが、これらは近隣の鍼・灸院や整体サロンでより詳しく教えて貰えますし、更に知識を深める事も可能です。
ツボ押しをより効果的にしてくれる習慣とは
確かに効果が認められているツボを丁寧に押せば安眠効果は高まりますが、いつでもどこでも適当に押していれば確実に効果が得られる、という訳では無く、最適な時間帯や場所というものがあります。
日々の生活の中で最も確実な効果が得られ、かつスムーズに取り組めるのは、寝る直前や入浴直後。特に身体の火照りが収まりベッドに収まったタイミングで行えば言う事はありません。副交感神経優位となり、最も心身がリラックスしているこのタイミングなら、相乗効果もありスムーズな入眠を助けてくれるに違いありません。
ツボを押す前の喫煙や深酒は返って興奮を高め、身体をスムーズな入眠から遠ざけてしまいますから、なるべく行わない様にしたいものです。また痛気持ちいからといって、過剰な力で長時間ツボを押し続けるのもNG。ちょっと心地良い程度で止めておくのがベストです。
また事前に十分ストレッチを行い身体を解す事で、ツボ押し効果を更に高める事が出来ます。何よりツボ押しでは解消出来ない身体の凝りを解消出来る為、積極的に組合せ活用していきたいところです。
