この記事は「歯ぎしりと枕」「枕の高さ」についてまとめています。
単に寝不足を引き起こすばかりか、顎関節症や歯の物理的損傷、更には頭痛や肩こり等の深刻な症状さえ引き起こす原因となる睡眠時の歯ぎしり。歯ぎしりに気付いたら早目にその癖を治すのが一番です。
歯ぎしりの解消法としてマウスピースを始め様々なグッズが提案され、効果を挙げていますが、それらの中でも意外と注目されず、なおかつ工夫次第で素晴らしい効果を発揮する物として枕が挙げられます。
今回は歯ぎしり対策としての枕にスポットを当て、最も効果を発揮する種類や適切な利用法を紹介してゆく事にします。
歯ぎしり対策は本人の自覚よりグッズの助けが重要
歯ぎしりの癖が起きている最中である場合、その対策として普段から歯ぎしりをしない、という意識付けが最も有効である事に間違いはありません。意識がしっかり保たれていればごく簡単に歯ぎしりしている自分に気付け、すぐに止める事が出来るのですから、当然と言えるでしょう。
ところが睡眠時となればそうはいきません。睡眠時は無意識の世界に突入してしまいますから、いくら歯ぎしりをしていても全くその自覚が無く、すぐに止めるという対策を取れないからです。
無自覚のうちに始めてしまう歯ぎしりを防ぐには、自動的にそれを防いでくれる専門グッズの助けが必要となります。その典型的な物として前述のマウスピースが挙げられますが、本人の歯型に上手くマッチしていないと返って負担が増えるケースもあり、確実に効果を上げるには歯科医の診療が必要となる等、かなり手間が掛かります。
一方これまで利用してきたグッズを歯ぎしり対策として転用する、という方法があります。
軽度な歯ぎしりならこれでも十分効果を発揮するケースが多く、枕の活用と工夫はまさにその典型例なのです。
枕を歯ぎしり対策に用いるならまずは高さの調整を
本来就寝時に枕を用いるのは、重い頭が布団の中へ過度に沈み込まない様調整し、頸椎やそれを取り巻く筋肉への負担を軽減する事で、安眠へと誘うのが目的です。
個人差はありますが、枕の位置が高過ぎても低過ぎても良く無く、不眠や寝違い、肩痛や腰痛等の原因となってしまいます。特に歯ぎしりの原因となってしまうのは枕が適切な位置よりも高い場合です。
枕が必要以上に高い場合、その上に頭を置くと自然と顎が下がって喉元が締まり、下顎の可動領域に余裕が無くなってしまいます。すると上顎と下顎の歯が密着状態となってしまい、歯ぎしりが発生し易くなってしまうのです。
枕を工夫し歯ぎしりを防ぐには、高過ぎる枕をより低く設定し、下顎の可動領域に余裕を大きく持たせ、楽な状態へと変えてあげる必要があります。枕のベストな高さには個人差がありますが、枕に頭を乗せた状態で違和感無く大きく口を開けられる程度であれば、歯ぎしりのリスクはだいぶ少なくなると言えるでしょう。
枕が一気に低くなると、慣れないうちは不安や違和感を強く感じがちですが、慣れるに従って顎や首にリラックス感を覚え、快眠出来る様になってきます。また顎の位置が相対的に上がる事で呼吸も楽になる等、ストレス軽減効果も期待出来ます。
歯ぎしり対策には高さ調整が可能な枕も有用
歯ぎしり対策に枕の高さ調整が重要という事はこれまで書いた通りですが、市販の中に中々自分が求める高さの枕が見付からない…というケースも十分考えられます。
一つの解決策として、整体師も良く勧めている低反発クッション製の枕を導入する手があります。
低反発クッションはその名の通り反発性が極めて低く、重量物をその形に沿って変形しつつ受け止め、発生する力を分散するという特性があります。これらを素材とした枕なら下手に反発する事無く重い頭を深い位置で受け止め、顎の位置を楽にしてくれます。ただ高さの調整自体は難しく、微調整を求めるなら次に挙げる高さ調整枕の方にアドバンテージがあるでしょう。
高さ調整枕はカバー内にあるクッションが数枚に分割されており、その数を調整する事により適宜高さを調整出来る様になっています。それだけでなく、メインのクッション自体部位により高さが数段異なっており、頭を置く位置によって高さを最適に出来るという優れモノなのです。これなら購入後色々な高さを試し、自分にとって顎が楽になる最適な高さを決める事が出来ます。
現在高さ調整枕は、耐久性が高く簡単に洗濯出来、コストパフォーマンスに優れた製品が幾つも登場しています。今や大手の家具販売店でも目玉商品として扱っているケースが多くお勧めです。安さ第一で通販から購入するよりも、実際扱っている店舗を訪れ、その感触をチェックしつつ決めれば後悔は少ないでしょう。
もちろん歯ぎしり対策が枕の工夫一つで完結する訳ではありません。症状の程度にもよりますが、マウスピースや整体、ツボマッサージやストレス解消等の対策と上手く組合せ、着実に症状を軽減してゆくのがベストに違いありません。
